さて、着物を着るみなさま、私も含め、着物を着るときならではの小物なんてとても気になっちゃいませんか?
今日はなるほど~なお扇子のお話。
ちょっと、お気に入りにぽちっとしちゃってもいい感じかもです。
お扇子、何本かいただいたり、踊りようとか、かわいいから買ったりと気がつけばたくさんに・・・。
あらっ?でも、こんなとき、あんなとき、どの扇をどう使うの?
素朴な疑問がじゃんじゃん湧いてきて・・・。で、今日のこのお話です。
《黒骨の祝儀扇》
・全ての骨が黒漆塗り、地紙の表が金無地、裏が銀無地の末広。
・黒留袖、色留袖を着る場合には必ず持つ。
・訪問着、付下げ、色無地、江戸小紋を祝儀の礼装として着る場合にも持つことがある。
・座礼の際は膝前に置き、立礼の際は右手に持ち左手を添える。このとき金の地紙が内側(自分側)を向くようにする。
・座礼、立礼の際以外は、金の地紙が外側(相手側)を向くように帯の左側に差す。
・威儀を正す為だけに持つもので、これで涼をとることはしない。
・親骨の黒漆に金銀の蒔絵が付いたものも同様に用いる。
・骨をプラスチックで代用したものも同様に用いる。
《白骨の祝儀扇》
・親骨が白象牙、地紙の表が金無地、裏が銀無地の末広。
・上記の黒留袖以外を着る場合に、同様に用いる。
・白象牙をプラスチックで代用したものも同様に用いる。
《祝儀扇以外の末広》
・親骨は黒漆塗りや溜め塗り(茶色の漆塗り)、地紙は金地、白地、色地に彩色のある末広。
・訪問着、付下げ、色無地、江戸小紋を着る場合に持つことがある。
・立礼、座礼の際は威儀を正す為に祝儀扇と同様に用いるが、涼をとる為に用いても構わない。
・小紋などを着るカジュアルな場面でも好みによって持つことがある。
《茶席扇》
・ごく小型の末広。
・茶席でのみ用い、流派により定まった型がある。また茶事の軽重によって相応しい仕様を使い分ける。
・威儀を正す為だけに持ち、これで涼をとることはしない。
《夏扇》
・親骨から白竹で末広より大型、骨数が多いものが一般的だが、地紙が布製のもの、地紙の幅が狭いもの(短地)など、様々なデザインのものがあり、好みで持つ。
・涼をとる為に用い、威儀を正す為には用いない。
・使わないときは帯に差すこともある。
《不祝儀扇》
・骨は艶消しの黒塗りや白竹、地紙は黒地や濃紺地、経文を書いたものなど。
・もとは夏扇の一種で、暑中の法要の前後、涼をとるために用いる。
・本来は夏扇と同様に威儀を正す為には用いないが、近年では末広に近い型のもので、末広同様に威儀を正す為に用いる不祝儀扇もある。この場合は涼をとる為には用いない。
ではでは・・・お扇子を差す場所なのですが・・・この前母親に、「どこに差すの?」と聞かれたとき、「へっ!?」となってしまった私・・・。「私はここに差すけど・・・」正しいことしらべてみなきゃです。
”帯に指す位置は、祝儀扇や末広の場合、帯と帯揚げの間とする本と、帯揚げと着物の間とする本があるようですが、雑誌等で見る限りでは前者の方が一般的だと思います。
茶席扇の場合は落ちないように帯の中(前幅を折って袋になった部分)に指す人もあります。
夏扇の場合は帯の中、それも一番外側に差した方が、汗で湿気らないので良いと聞いたことがあります。”
とのこと。なるほど、なるほど。わたしの場合、たまに、帯の後ろの、おたいこの部分に差しちゃったり・・・。舞踊を踊るときは、絶対やらないですが・・・。
おあと、もうひとつ!!私が、初めて知って「ほえ~!!」って思ったこと。
男性用と女性用、お扇子の大きさが違うのです。
男性用は少し大きめ、女性用はちいさく、かわいい柄も多いのです。
最近は、色っぽい女性でわざと、男性用を持ってる方も・・・ん~なんだか、イ・ミ・シ・ンで、素敵!!
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